群馬県のりんごについて
りんご 群馬県ならではのオリジナル品種が人気です。 陽光(ようこう、10月中旬~下旬) 果実は大きく...
やよいひめ(12月〜6月)
上品な赤色と、大粒でしっかりとした果肉、甘さと酸味のバランスが特徴です。「やよい」とは、日本語で3月という意味。いちごは気温が高くなる3月頃から品質が落ちやすいのですが、やよいひめは3月以降もおいしい果実が生産されます
群馬県外のスーパーやデパートにはあまり出回らない貴重な品種。ぜひ群馬県内で味わってください。
群馬県が生んだいちご品種「やよいひめ」。
今では、県内の栽培のおよそ8割を占めるまでに広まり、名実ともに群馬を代表するいちごと言われるまでになりました。
スーパーなどではあまり見かけない品種のようですが、それもそのはず、このやよいひめ、出荷の3分の2が、地元いちご園による直売。若手の新規就農者も数多く、生産者が競い合うことで、そのおいしさに磨きがかかっています。
そんな生産者の中からご紹介するのは、高崎市で金井いちご園を営む金井繁正さん。群馬県のいちご品評会で3年連続金賞受賞、うち2回は最高賞の知事賞受賞という、輝かしい経歴の持ち主です。金井さんが語るいちごの魅力、やよいひめのおいしさの秘密とは…
金井 いちごの魅力ですか…。冬に楽しめる数少ないフルーツの一つ、ということでしょうか。皮をむかずにそのまま手軽に食べられるのも魅力だと思いますね。
12月から5月、6月までと、長い期間楽しめるのもいいですよね。
中でも、やよいひめはおいしさが長持ちするんです。今、私は15種類以上の品種を育てているんですが、やよいひめは、その名のとおり他の品種の味が落ちる3月以降もしっかりとおいしいいちごができます。
おススメの品種は、もちろんやよいひめです。
粒が大きくて、甘みもしっかりしている。単に甘いだけじゃないのもいいですね。さわやかな酸味とのバランスがすばらしいんです。また、しっかりと熟しても身が締まっているので日持ちもいいですから、お土産や贈り物にもお使いいただけます。
直売だけでなく、いちご狩りもできる金井いちご園。訪れるお客様もいろいろ食べ比べて「やっぱり、やよいひめが一番おいしい!」という方が多いのだとか。
金井 一番大切にしているのは、お客様に「また食べたい!」と思っていただけるいちごを作る、ということ。いちごを作っていて怖いのは病気なんですが、農薬はできるだけ使いたくない。そこで害病虫の天敵を導入したりして、農薬を使わなくても元気ないちごを育てられるようにしています。
最近では、最先端の技術も導入しています。ハウス内の二酸化炭素濃度を管理する方法なんですが、濃度をしっかりと管理するといちごがキレイにふくらみ、光合成によって糖がたくさん作られるので甘いいちごができるんです。日々の室温や水の管理、二酸化炭素濃度、これらの管理を徹底するために、自動的に管理するシステムを導入しました。
収穫、選果もっと言えば箱詰めといった作業にもこだわりますね。おいしいいちごを見極めて収穫し、バランス良く出荷の装いを整える。いちご栽培で一番大変なのは実はこの作業かもしれない。目で見ておいしいいちごは、やっぱり食べてもおいしいと思うんです。だから手が抜けない。6月上旬までの出荷シーズンは、この作業に追われます。
6月に収穫が一段落すると、来シーズンに向けた苗作りが本格的に始まります。私はいちご専業なので、いいいちごを作るために、良い苗を見極め、全て自分の手で育てているんです。
「また食べたい!」と思っていただけるいちごを作るために…苗に始まりいちごの出荷まで、徹底した品質管理にこだわる金井さん。そのこだわりが行き届いた一粒一粒は、まるで宝石のようです。
金井 ふっくらしていて、種が均一についているいちごがおいしいと思います。また、色づきも見てほしい。ヘタの方まで赤く色づいているものは味がいいですよ。
食べ方なんですけど、ヘタを取って、ヘタのあった方から食べるのがおススメ。いちごは先の方が甘いので、甘みが弱いヘタの方から食べて、徐々に甘みがある先の方に移っていくと、その方が甘みをより強く感じられると思いますよ。
また、当園では凍らせたいちごをふんだんに使ったスムージーや、おいしいいちごが丸々1つ入った「いちご大福」も販売しています。スムージーはいちごシーズンが終わっても、通年で販売しています。夏の暑い時期にいちごのスムージー、これがまたやみつきになるんですよね。
いちご品評会で数々の賞を受賞し、都内有名パティシエにも使われたという金井さんのやよいひめ。これまでたくさんのお客様に笑顔を届けてきました。
金井 群馬県のいいところは、特に冬場に晴れの日が続いて、日照時間がとても長いのです。いちごがたくさん光合成を行うことで、とても甘いいちごになる。いちご栽培にとってはとてもいい環境です。これからもこだわりを持って作り続けて、一人でも多くの人にお届けしたいと思っています。
いちごを嫌いな人って、あまりいないでしょ?だれもが笑顔になってくれるフルーツ、それがいちごだと思うんですよね。
農園名 | 金井いちご農園 |
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農園情報 | 営業期間 (いちご直売)12月上旬~6月中旬 (いちご狩り) 1月中旬~5月末 (加工品、スムージーなど)通年営業 |
営業時間 | 9:00~17:00(売り切れ仕第終了)、いちご狩り 10:00~ 定休日 無休(生産の状況により臨時休業あり) |
電話番号 | 027-344-1077 |
郵便番号 | 370-0085 |
住所 | 高崎市我峰町279-2(県道29号沿い) |